医療法人社団 一成会 たちばな台病院 様
事業概要
神奈川県横浜市にある「たちばな台病院」は、地域の皆様に選ばれる病院を目指し、良質かつ安全な医療を24時間365日提供できるよう、患者本位の医療を推進しています。
取材当日も、コロナ感染対策として遠隔操作で紫外線による除菌作業が行われていました。
たちばな台病院では、2012年に導入したDigitalPersona AD で、Windowsと電子カルテ等の業務アプリケーションへのログインを指紋認証でシングルサインオン(SSO)をしています。
医療情報システムの安全管理に関するガイドラインが改訂され、令和9年(2027年)時点で稼働しているシステムには二要素認証が必須となったので、現在のご利用状況と今後の展望についてインタビューをお受け頂きました。
ヒューマンテクノロジーズ(以下 H&T):
「DigitalPersona AD」を利用している部門と利用者数を教えてください。
指紋認証でWindows ログインした後に、電子カルテへログインする看護師の方
H&T:
「DigitalPersona AD」を導入する前までは、どのような認証方法で運用していたかを教えてください。
黒子氏:
パスワードで認証していました。
H&T:
「DigitalPersona AD」の導入を検討するにあたり、どのような課題があったのでしょうか?
黒子氏:
パスワード入力に手間が掛かっていたので、それを簡素化して業務効率を改善することを目指しました。
H&T:
上記の課題を、どのように解決したのでしょうか?
黒子氏:
指紋認証によってパスワード入力を省くことができ、また同時にセキュリティも強化することができました。
H&T:
他には、どのような製品を検討されたか教えてください。
黒子氏:
某社の静脈認証も検討しましたが、価格面で指紋認証を選択しました。
H&T:
色々な製品がある中で「DigitalPersona AD」を選んだ理由を教えてください。
黒子氏:
色々な面で簡単であったことが一番ですね。
Active Directory に完全に統合されるので、導入・管理・運用の全てが簡単でした。
登録が簡単で新入職員や非常勤医師にも説明しやすく、直感的に使用できるので直ぐに慣れてくれます。
また、余談ですが海外でDigitalPersona 4500 指紋リーダーを見かけた際には、世界的なメーカーであることを実感しました。
ナースステーションのPC。
立っていても、座っていても作業し易いようにテーブルやモニターの高さに配慮している。
H&T:
「DigitalPersona AD」を使用していて、お困りになった点や助かった点などありましたら教えてください。
黒子氏:
冬場(乾燥時期)に指紋認証がし辛いケースがありましたが、保湿クリームで対応しています。
導入支援ならびにサポートは、エヌエスティ・グローバリスト様にお願いしていたので、安心できました。
エヌエスティ・グローバリスト株式会社
H&T:
職員の方からの「DigitalPersona AD」の評判は如何でしょうか?
黒子氏:
パスワード入力するよりも簡単で評判は上々ですが、一部の指紋が薄い人や手荒れの人が指紋認証できないケースがありました。
上記の通り保湿クリームで対応できる場合もありますが、「DigitalPersona AD」の他の認証方法の導入も検討しています。
H&T:
令和9年(2027年)時点で稼働しているシステムには、二要素認証が必須となりましたが、今後はどのように運用する計画でしょうか?
黒子氏:
ご承知の通り、二要素認証は複数の要素を組み合わせるものです。
現在は指紋認証(生体認証)のみで使用しているので、2027年までに所持認証か記憶認証を追加する必要があります。
「DigitalPersona AD」には多くの認証手段が用意されていますが、院内のPC はUSB ポートが限られるので、カードリーダーやセキュリティキーを挿して使用することは現実的ではありません。
とは言え、パスワード認証は入力の手間が掛かるので、現在使用している指紋認証にPINを追加するのが現実的と考えています。
新たな認証方法が加わった際には是非教えてください。